何となく分かっているようで、分かっていない前置詞。
もし急に「英語でメールを送ってください」と言われたら、あなたは正しい前置詞使えますか?
以外に
「あれ?この文章の場合は「in」だったかな?」
「いや、「on」だったような?」
のように迷う場面が出るのではないでしょうか?
今まさに英語のやり直しを頑張っている40代の方におすすめしたい、
前置詞「in」「on」「at」の勉強方法をお伝えしたいと思います。
「in」「on」「at」ってどう違う?前置詞の基本を理解しよう
前置詞の基礎を解説し、それぞれの特徴を簡単に紹介します。
英語の前置詞「in」「on」「at」は、いずれも場所や時間を表す際に頻繁に使われますが、それぞれニュアンスが異なります。
「in」の基本
「in」は「中にいる」「時間や場所の大きな枠の中で」という意味で使われます。
例として「in the morning(朝に)」「in New York(ニューヨークで)」など。
「in」場所の例
-
- in the park(公園の中で)
- in the city(街の中で)
- in a room(部屋の中で)
- in a car(車の中で)
- in a building(建物の中で)
「in」時間の例
-
- in the morning(朝に)
- in June(6月に)
- in 2024(2024年に)
- in the 21st century(21世紀に)
- in a few minutes(数分後に)
「on」の基本
「on」は「特定の面に接している」「日や曜日などの単位」を示します。
例:「on Monday(月曜日に)」「on the table(テーブルの上に)」。
「on」場所の例
-
- on the table(テーブルの上に)
- on the wall(壁に)
- on the floor(床に)
- on the ceiling(天井に)
- on the beach(浜辺に)
「on」時間の例
-
- on Monday(月曜日に)
- on my birthday(私の誕生日に)
- on July 4th(7月4日に)
- on Christmas Day(クリスマスの日に)
- on the weekend(週末に)
「at」の基本
「at」は「特定のポイント」を示すイメージがあり、特定の時刻や場所に焦点を当てます。
例:「at 7 o’clock(7時に)」「at the station(駅で)」。
「at」場所の例
-
- at home(家で)
- at the station(駅で)
- at work(職場で)
- at the bus stop(バス停で)
- at the front desk(フロントで)
「at」時間の例
-
- at 7 o’clock(7時に)
- at midnight(真夜中に)
- at sunrise(日の出の時に)
- at lunchtime(昼食の時間に)
- at the moment(今のところ)
何となくイメージできましたか?
それぞれのイメージを理解することが、前置詞の使い分けの第一歩です。
それでは一つずつ詳細を見ていきましょう。
イラストで学ぶ「in」の使い方:場所と時間の具体例
それでは「in」から触れていきましょう。
「in」:場所
「in」で場所を示す時は、「中にいる」「時間や場所の大きな枠の中で」という意味で使われます。
男性が公園にいる画像があります。
この時「in the park」を使って「場所」を示していくわけですが、
「in the park」=「公園の中にいる」状態を伝えることができます。
しかし、公園の中のどこかにはいるけど明確にどこにいるのかは説明されていません。
もし公園内の特定の場所を伝えたい場合は下記の例文の様に示すことが可能です。
(公園内の噴水で友達を待っています。)
ここでは、特定のポイント「噴水」を表すために “at the fountain” を使い、その噴水が公園内にあることを示すために “in the park” を加えています。
「in」の「空間の中」というイメージが少し感じられたかと思います。
空間の中でもその空間のサイズ感はどうなのでしょう?
例文で「in a room」や「in a car」とかは空間的に少し狭いイメージもありますが、「in」を使います。
これは、「in」が空間の物理的な広さではなく、「囲まれた状態」や「中にいる感覚」を表すためですね。
「in」:時間
「in」は時間を示す際、「大まかな期間」や「広い時間枠」を表すときに使います。具体的には、午前・午後などの広がりのある時間帯を指すときに用います。
- in the morning(午前中に)
- in the afternoon (午後に)
- in the evening (夕方に)*夜にかけて
例文をみて見ましょう。
(私はいつも仕事を始める前に朝にコーヒーを飲みます。)
・Let’s meet in the afternoon to discuss the project.
(午後に会ってプロジェクトについて話しましょう。)・We like to take a walk in the evening when it’s cooler.
(私たちは涼しくなる夕方に散歩するのが好きです。)
このように、詳細な時刻ではなく、大まかで広がりのある時間を表すのが「in」の特徴です。
「in」:ちょっと補足 #1
「in」のちょっとした補足です。
気になる方は読んで下さい。
「in」は書面上などでもよく使われるのでこちらも例を見ながら説明します。
「in」は、「文書や文章の中」にある情報を示す際に使われます。
例文:
(導入部の例を参照してください。)
(レポートの第2段落に誤りがあります。)
(このセクションで主旨が明確に述べられています。)
(付録にガイドラインがあります。)
(引用は最後の段落に出てきます。)
ビジネスシーンで書面の説明をする時によく使われるので、何となく覚えておくと良いですね。
「in」:ちょっと補足 #2
さきほど車の中の話をしましたが、乗り物によって「in」使わないケースもあります。
「バス」はそんなケースの一つです。
大きなサイズの公共交通機関を使う時は、実は「on」を使います。
例文:
(バスにバッグを置き忘れました。)
(バスにはたくさんの人がいました。)
交通機関で使われる「バス」「電車」「飛行機」「船」「地下鉄」などは、乗客が多く乗れて
広い空間をもつので「on」が使われるのです。
広い空間で座ったり、立って移動したりなどが出来るので「乗り物のデッキや床の上に乗っている」というイメージですね。
では「in the bus」を使いたい時はどうするのでしょう?
「in」 は、「バスの内部にいる」という物理的な状態を強調する場合に使います。
たとえば、次のような状況で使われます。
・バスが「移動手段」ではなく「空間」として扱われている場合
例文:
(子どもたちは駐車されたバスの中で遊んでいます。)
(バスの中はとても暑かったです。)
いっぽう車やタクシーなんかは、狭い空間で少人数小さな交通機関なので「in」を使います。
もしこれに「on」をつけてしまうと、屋根の上(外側)にいるニュアンスになってしまうからですね。
ということで大人数を乗せる交通機関では、「内部にいる」というよりも「乗り物のデッキや床の上に乗っている」という感覚が語源とされているので「on」が使われます。
「in」:小さな交通機関(狭い空間、少人数)→ 車、タクシー、ボートなど
この基準で覚えると使い分けが簡単です。
日常会話では「on the bus」がほとんどなので、ちょっと心に留めておくぐらいで問題ありません。
「on」のイメージを掴む:日付や位置に使う具体例
「on」のイメージを掴んでいきましょう。
「on」:場所
場所を示す際の「on」は「物の表面に接している状態」を表します。
平らな面や特定の場所の上にあることを示すのが基本的な使い方です。
例文:
(本は机の上にあります。)
(壁に絵が掛かっています。)
(彼女はベンチに座りました。)
「on」は「~の上に」「~の表面に」とイメージしてもらえたら良いですね。
「on」:時間
「on」は、特に日にちを示す時に使われます。
- 「特定の日」
- 「曜日」
「カレンダー上で特定の日付にフォーカスしている」というイメージです。
例文:
(月曜日に会議があります。)
(彼女は7月4日に生まれました。)
(クリスマスイブにパーティーに行きます。)
こんな感じで、曜日(Monday, Friday)や特定の日付(July 4th, Christmas Eve)の前に使うのが基本です。
「on」:ちょっと補足
ビジネスシーンで「on」がよく使われるケースとして、書面内のページや具体的な行・場所を示すことが挙げられます。
例文:
(情報は書類の5ページにあります。)
(第3行に条件が書いてあります。)
(住所はパンフレットの最終ページにあります。)
(このページに脚注があります。)
(重要な部分を表紙ページにハイライトしました。)
ビジネスでは契約書やメール内の部分説明をする際によく使われるので、覚えておくと便利です。
「at」の使い方をマスター:場所や特定の時間での活用法
「at」はピンポイントで特定の場所を示すことができる前置詞です。
「at」:場所
「特定の地点」や「ポイント」を表すときに使います。広い場所よりも、具体的な場所や焦点が絞られた地点を示すのが特徴ですね。
例文:
(彼女はバス停にいます。)
(私たちは入口で会いました。)
(彼は今、学校にいます。)
ポイントとして、「at」は場所の広さよりも「どこにいるのか」を明確に指すときに使います。
「特定の地点」に注目するイメージです。
「at」:時間
時間を示す際の「at」は、「特定の時刻」や「正確な時間」を表すときに使います。時計の針が指すピンポイントの時間をイメージすると分かりやすいです。
例文:
(電車は5時30分に到着します。)
(正午に会いましょう。)
(そのお店は深夜に閉まります。)
「at」:ちょっと補足
さきほど例文でも出た「He is at school, now.」ですが、建物の中にいるから「in school」じゃないの?って思いますよね?
実はここにちょっとしたニュアンスの違いがあります。
“in school” の意味
「学んでいること」「教育を受けていること」に焦点があります。
なので、「学校に通っている」というニュアンスが含まれている事を覚えておいてください。
例文:
(私の息子は現在、学生です。)→ 学校に通っている状態を指します。
(彼女はまだ学校に通っていて、医者になるために勉強しています。)
(私が学校に通っていた頃、科学が大好きでした。)
“at school” の意味
「物理的な場所としての学校」に焦点があります。
ポイントとしては生徒だけでなく、教師や訪問者についても使うことができることです。
例文:
(私の娘は今、学校にいます。)→ 学校という場所にいることを指します。
(彼は学校に本を忘れました。)
(先生は明日の授業の準備をするために学校にいます。)
リーディングを活用した前置詞学習法:読む力で理解を深める
リーディングを使った効果的な学習方法を紹介し、理解を定着させるコツを解説します。
多読で前置詞を学ぶ
多読を活用して「in」「on」「at」などの前置詞を自然に身につけるには、次のポイントを意識すると効果的です。
- 短くて理解しやすい文章から始める
- 文脈で意味を捉える
- 多くの例に触れてパターンを掴む
1. 短くて理解しやすい文章から始める
初心者向けの物語や記事など、内容が短くて文法や語彙がシンプルな素材を選ぶのが多読のコツです。
おススメの素材はこちら。
- Oxford Reading Club(初心者向け)
- News in Levels(中級者向け)
短い文章の中で、前置詞がどのように使われているかを確認しやすい教材です。
2. 文脈で意味を捉える
前置詞だけを暗記するのではなく、文脈の中でその役割を理解することが大切です。
前置詞が「どのように」「何を説明するために」使われているかに注目します。
例文:*簡単な文章でそれぞれの意味を感じてみましょう。
このような簡単な例文から始めると、イメージも出来て理解しやすいですね。
3. 多くの例に触れてパターンを掴む
多読を通じて「in」「on」「at」が頻繁に出てくる文章を読むと、自然に使い方のパターンが身についてきます。
リーディング中に「in」「on」「at」を見つけたら、意識して読んでみましょう。
脳にパターンがどんどん蓄積されていきます。
もっと効果的に身につけたいなら、下記の勉強法もおすすめです。
多読に慣れたら、チャレンジしてみてくださいね。
4. 楽しみながら継続する
興味のあるテーマやジャンルの本を選ぶと、学習が楽しくなります。
そして出来るだけ短時間で読める内容を選ぶと継続できます。
私がお伝えする多読のコンセプトでもある、「ラクに継続する」です。
ジャンルの例:
読んでみて「何か読みやすい記事だな」「分からない単語が少ないな」と、思える記事を探して読んでみて下さいね。
リーディングで前置詞の理解を深めるポイントまとめ:
2.文脈を意識して前置詞の役割を理解する。
3.前置詞のパターンにたくさん触れる。
4.楽しみながら継続する
前置詞の理解の第一歩はとにかく、英語の記事や本をたくさん読む事です。
前置詞は色んな文面で使用されているので、そのパターンに触れ、それを今度はマネして使う事が効果的なインプットになります。
ラクに楽しく英語を伸ばしていきましょう!
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