こんにちは、DONGURIです。
いつもブログをお読みいただき、ありがとうございます。
英語多読で、皆さんのキャリアアップを応援する40代の中間管理職ブロガーです。
さて、英語学習を続けていると、ふとこんな疑問が湧いてきませんか?
「今の自分の英語力って、全体の中でどのくらいの位置なんだろう?」
「TOEICの点数は上がったけど、実際にどれくらい『できる』ようになったのか実感しにくい…」
「次の目標をどう設定すればいいか、具体的なイメージが湧かない…」
中間管理職として部下を評価する立場にある皆さんなら、客観的な指標の重要性はよくご存知のはず。
実は、それと全く同じことが英語学習にも言えるのです。
そこで今回は、あなたの英語学習の現在地を正確に把握し、ゴールまでの道のりを明確にしてくれる「CEFR(セファール)」という世界共通の”ものさし”について、詳しく解説していきたいと思います。
このCEFRを知ることで、あなたの学習はより戦略的で、モチベーションを維持しやすいものに変わるはずです。
CEFRって、一体なに?
CEFRとは、“Common European Framework of Reference for Languages”の略で、日本語では「ヨーロッパ言語共通参照枠」と訳されます。
なんだか難しそうな名前ですが、要は「外国語の習熟度を測るための世界共通のレベル分け基準」のことです。
英語だけでなく、フランス語やドイツ語など、どんな言語にも適用できるのが大きな特徴です。
もともとは、ヨーロッパの人々が国境を越えて移動し、学習や仕事をする際に、「あなたの言語力はどのくらいですか?」という問いに客観的に答えられるようにするために作られました。
今では世界中で広く使われており、日本の文部科学省も英語教育の指標として導入しています。
CEFRは、言語能力を「その言語を使って具体的に何ができるか」という視点で評価します。
これにより、「テストの点数は良いけれど、実践では使えない」という状況をなくし、本当に”使える”言語能力を測ることができるのです。
あなたはどこにいる?CEFRの6つのレベルを徹底解説
CEFRは、下から順に「A1, A2, B1, B2, C1, C2」の6つのレベルに分かれています。
それぞれのレベルで「何ができるか」が具体的に示されているので、ご自身の今のレベルと目標とするレベルをイメージしながら読んでみてください。
A1・A2レベル:基礎段階の言語使用者
このレベルは、英語学習のスタート地点です。
■A1(初級者)
できること: ごく基本的な自己紹介や挨拶、簡単な質問への受け答えができます。
「私の名前は〇〇です」「これはペンです」といったレベルです。
イメージ: 海外旅行で、身振り手振りを交えながらなんとかホテルのチェックインができる程度。
多読: 文字がほとんどない絵本や、ORT(Oxford Reading Tree)のような、ごく簡単な絵本のステージ1〜2を楽しめるレベルです。
私が多読を始めた頃に読んでいたのが、まさにこのレベルの本でした。
■A2(初中級者)
できること: 自分や家族、仕事など、身近な事柄について簡単な情報交換ができます。短い文章を読んだり書いたりすることも可能です。
イメージ: レストランで簡単な注文をしたり、お店で商品の値段を尋ねたりすることができます。
多読: 引き続きORTのような絵本シリーズが最適です。ストーリーが面白く、絵を見るだけで意味が推測できるので、楽しく読み進められます。
このレベルでたくさんの英語に触れることが、次のステップへの大きな土台となります。
B1・B2レベル:自立した言語使用者
多くの日本人学習者がまず目指すべきなのが、このBレベルです。
特に、ビジネスで英語を使いたいと考えている40代の中間管理職の皆さんにとっては、B1が最初のゴール、B2がキャリアアップのための重要な目標となります。
■B1(中級者)
できること: 仕事や学校、趣味など、身近な話題について要点を理解し、自分の意見を述べることができます。
海外旅行中に起こるほとんどの出来事に対応できるレベルです。
イメージ: 海外の同僚と、日常的な業務についてメールでやり取りしたり、簡単な会議で自分の意見を述べたりすることができます。
私がホテルで海外のお客様と簡単なメールのやり取りをする時、まさにこのB1レベルのスキルが求められます。
多読: 語彙制限された学習者向けの読み物(Graded Readers)の中級レベルや、少し長めの児童書が読めるようになります。
私が多読で100万語を達成した頃、読むスピードが上がり、英文への抵抗がなくなったと感じましたが、これはB1レベルに近づいている証拠と言えるでしょう。
■B2(中上級者)
できること: 専門分野の技術的な議論も含め、幅広い話題でネイティブスピーカーと普通にやり取りができます。
自分の意見を明確な理由や例を挙げて説明することができます。
イメージ: 海外支社のメンバーとのテレビ会議で、プロジェクトの進捗について議論したり、提案を行ったりすることができます。
ビジネスメールでも、ただ定型文を真似るだけでなく、状況に応じて表現を使い分ける意識が芽生えます。
多読: Graded Readersの上級レベルや、ヤングアダルト向けの小説、平易なニュース記事などが楽しめるようになります。
このレベルになると、英語で情報を得て、それを自分の仕事に活かすという好循環が生まれてきます。
C1・C2レベル:熟練した言語使用者
このレベルは、ネイティブスピーカーに近い、非常に高い言語能力を持つことを意味します。
■C1(上級者)
できること: さまざまな種類の高度で長文のテクストを理解し、その中に含まれる隠れた意味も把握できます。
ビジネスや学術的な場面でも、流暢かつ自然に自己表現ができます。
イメージ: 英語の契約書を読んで内容を理解したり、海外のカンファレンスで専門的なテーマについてプレゼンテーションを行ったりすることができます。
例えば、私が以前調べた「appreciate it for…」という表現の微妙なニュアンスの違い なども、感覚的に理解し、正しく使いこなせるレベルです。
多読: 一般的な洋書(ペーパーバック)や英字新聞、専門誌などを辞書なしで楽しむことができます。多読が学習から趣味へと変わる段階です。
■C2(最上級者)
できること: 聞いたもの、読んだもののほぼ全てを容易に理解できます。
さまざまな情報源から得た情報をまとめ、再構成して議論することができます。
イメージ: ネイティブスピーカーと遜色なく、あらゆる場面で言語を使いこなせる、まさに「マスター」のレベルです。
TOEICや英検スコアとの関係は?

ここまで読んで、「じゃあ、自分のTOEICスコアはCEFRだとどのくらい?」と気になった方も多いでしょう。
以下に、文部科学省が公表している対照表を基にした、おおよその目安を示します。
| CEFR | TOEIC L&R | TOEIC S&W | 英検 |
| C2 | – | – | – |
| C1 | 945〜 | 360〜 | 1級 |
| B2 | 785〜 | 310〜 | 準1級 |
| B1 | 550〜 | 240〜 | 2級 |
| A2 | 225〜 | 160〜 | 準2級 |
| A1 | 120〜 | 80〜 | 3級 |
(※あくまで目安であり、各試験の測定する能力は異なります)
この表を見ると、重要なことが分かります。
TOEIC L&Rで高得点を取っていても、それだけではCEFRのB2やC1レベルに到達したとは言えないのです。
なぜなら、CEFRは「聞く・読む・話す・書く」の4技能を総合的に評価するからです。
もしあなたがTOEIC L&Rで785点以上(B2レベル)を取得していても、スピーキングやライティングの練習をしていなければ、総合的な英語力はB1レベルに留まっているかもしれません。
このギャップに気づくことこそ、CEFRを活用する最大のメリットの一つです。
自分の弱点を客観的に把握し、次の学習計画に活かすことができるのです。
CEFRを「英語多読」に活かす3つのステップ
では、この便利な”ものさし”であるCEFRを、私たちの英語多読学習にどう活かしていけばよいのでしょうか。
ステップ1:現在地を把握する
まずは、先ほどの対照表などを参考に、ご自身のCEFRレベルがどのあたりにあるのかを把握しましょう。
これにより、本選びの失敗が格段に減ります。
多読の原則は「辞書なしで楽に読める本」を選ぶこと。
自分のレベルに合った本を選ぶことで、挫折することなく、楽しく学習を続けられます。
ステップ2:具体的な目標を設定する
次に、「1年後にはB1レベルに到達する」といった目標を立てます。
CEFRのレベル記述(Can-doディスクリプタ)を見れば、「B1になるためには、仕事のメールが書けるようになる必要がある」といった具体的な目標が見えてきます。
そうすれば、「ビジネスメールで使えるフレーズを真似てみよう」 といった、日々の具体的なアクションプランに落とし込むことができます。
ステップ3:成長を実感し、モチベーションを維持する
学習を続けていると、A2からB1へ、B1からB2へと、少しずつレベルが上がっていきます。
CEFRのレベルが一つ上がると、「できること」が格段に増えるのが実感できるはずです。
以前は歯が立たなかった本がスラスラ読めるようになったり、海外のニュースが少しずつ聞き取れるようになったり。
この成長の実感こそが、学習を続ける何よりのモチベーションになります。
私が100万語を達成した時に感じた「読むスピードが上がった」という感覚も、まさにこの成長実感の一つでした。
まとめ:CEFRを羅針盤に、英語学習の海へ
今回は、英語学習の世界共通の”ものさし”であるCEFRについて解説しました。
CEFRは、単なるレベル分けの基準ではありません。
それは、広大な英語学習の海を航海するための、信頼できる羅針盤です。
自分の現在地を知り、目指すべきゴールを定め、そして着実に進んでいることを実感する。
このプロセスを繰り返すことで、忙しい毎日の中でも、着実に英語力を伸ばしていくことができます。
ぜひ今日から、ご自身の学習にCEFRの視点を取り入れてみてください。
あなたの英語学習が、より明確で、実りあるものになることを心から願っています。
それではまた、次回の記事でお会いしましょう。


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