英文の読み方を変えるだけで英語は伸びる!前から読むメリット4選

女性が外で本を読んでいる 英語多読

英語の長文を読むのは誰でも苦手意識が強いと思います。

大人から英語を始める理由にTOEICや英会話がありますが、英文を読むという事だけでも苦労する人も少なくありません。

英文を読む事に慣れるためには、本を読む英語多読がおすすめですが、まずは英文の読み方を変えてみましょう。

読み方を変えるだけでも、長文の苦手意識が和らぐだけでなく、英語力の伸びも実感できます。

今回ご紹介する英文の読み方は「英文を前から順に訳す読み方」です。

どんな効果があり、どのように取り組めば良いのかお伝えいたします。

英文を前から訳して得られる効果4選

英文を前から訳すと、4つの効果があなたの英語力を伸ばします。

4つもメリットがあるなら、やってみる価値はありますよね?

それぞれのメリットを説明いたします。

読むのが早くなる

駅を通過する電車から見たシーン

前から訳すと「読むのが早くなる」効果が期待できます。

今まで英文の後ろから訳す方法(返り読み)で文章を読んでいたと思いますが、これでは読むのに時間がかかり過ぎます。

例えば、

He was gone while I went to the toilet.

もしあなたが後ろから訳すと

  • 「私がトイレに行っている間」(青)
  • 「彼はいなくなった」(黄)

と訳すでしょう。

このぐらいの短い文なら後ろから訳しても時間もかけずに訳せますが、長文を後から訳すとなれば一度前から英文を見た後で後ろから訳すという「行ったり来たり」の作業が必要となり時間がかかってしまいます。

しかし前から英文を訳しながら進めると、どうでしょう?

He was gone while I went to the toilet.

  • 「彼は行った」(黄)
  • 「私が行った間に」(赤)
  • 「トイレへ」(青)

こんな感じで何となく意味は通じますよね。

同時通訳で活躍されている方も前から訳していく流れを組み込んでいます。

前から読み訳す事が少しずつ出来るようになれば確実に読む速さは上がるでしょう。

TOEICにも効果があります

TOEICのリーディングは75分ありますが、とにかく時間が足りず常に追われるセクションです。

私もリーディングセクションで時間がなくなり残念な結果に終わったのを何度も経験しています。

  • Part 5. 短文穴埋め30問 7分(1問約14秒)
  • Part 6. 長文穴埋め16問 13分(1文章4設問で全4文章有り・1文章約3分)
  • Part 7. 長文読解56問 約55分(1問1分)

限りなく少ない時間で問題を解くためには、読むスピードも必須である事が分かります。

返り読みが少なくし、前から訳して時間を短縮させる事ができれば、問題にかけられる時間も増えます。

ビジネスシーンに役立つ

ビジネス会議で話す男性

日本語とは違い英語は基本的に結論から話します。

日本語は起承転結で文章を組み立てる場合が多い反面、英語では結論から始まって結論の補足として根拠や事例を使いながら話を展開します。

ビジネスシーンでプレゼンテーションをする際でも結論から話しを展開していくと、内容もぶれにくく伝わりやすいので前から訳す方法に慣れておくと便利です。

参考サイト
https://yumenavi.info/lecture_sp.aspx?%241&GNKCD=g003940

リスニングにも効果があります

リスニングの時にあなたは全体の会話を聞いた後に後ろから和訳していませんか?

最後まで聞いてから頭の中で訳していては、最初の方で聞いた単語を忘れてしまい、うまくコミュニケーションが取れません。

まずは文章を前から読む事が大事ですが、リスニングにおいては音読することが重要になります。

音読で読みながら前から順に訳す意識が身につき、さらに文章の抑揚とリズム感も同時に理解できるようになるので、ぜひトライしてみてください。

前から読む練習法を紹介

今まで英文を後ろから訳すように教わって来たと思いますが、やめちゃいましょう。

まずは前から読んで意味を理解していく体験を積み重ねていき、後ろから訳すクセを取り除きます。

前から読むのに役立つ方法を2つお伝えしたいと思います。

スラッシュリーディングを使ってみよう

スラッシュリーディングの方法は、英文読解で良く使用される方法ですが、文章のどこでスラッシュを入れれば良いのか疑問に思っていませんか?

スラッシュリーディングで入れるスラッシュの場所は最初はあまり気にしない方が良いです。

スラッシュをどこに入れるか考える時間をかけるぐらいなら、1文にスラッシュが埋め尽くされるくらいどんどん入れて見てください。

スラッシュを入れた後は、前からどんどん訳していきましょう。

この流れを繰り返す事で、スラッシュを入れる場所も体感的に分かってきますし、前から訳す事にも慣れてくるでしょう。

パラグラフ・リーディングを使ってみよう

パラグラフ・リーディング方は特に解答時間が少ないTOEICに効果的な読み方です。

これはパラグラフ(段落)の最初の1文を読んで要点・ポイントを掴み取る方法です。

最初に要点を掴んだ上で読む事ができれば、長文読解スピードを大幅に上げる事ができます。

まずは最初の1文を前から読んで理解した上で、残りのパラグラフの内容を見ていきましょう。

もちろん残りの文も前から読んでいきましょう。

まとめ

最後に「読み方を変えれば英語は伸びる!」のまとめです。

英文を前から読むと4つの効果が得られる

  1. 時間のかかる返り読みの必要がなくなり、読むスピードが上がる
  2. TOEICに出題される時間に限りがある問題でも焦らず余裕が出てくる
  3. 英文の構成(結論→補足→結論)を練習すれば、相手に伝わる話し方を習得できる
  4. 英語を聞いた順から訳していく力を養い、リスニング力をあげる

前から読む役立ち練習法

  1. スラッシュ・リーディングを使いスラッシュ内のかたまりを訳していく方法
  2. パラグラフ・リーディングを使い長文の最初の1文を読み段落ごとの主題を理解

スラッシュ・リーディングでは返り読みも少なくなり、文全体の内容把握。

パラグラフ・リーディングでは主題を理解し、後の補足文も頭に入りやすい状態にすることで読むスピードも向上させます。

読み方を変えるだけなので、教材も費用もかかりません。

前から読み訳していくという意識がとても大事なので、これから英語をやり直そうと思っているならぜひチャレンジしてみてくださいね。

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