企業のグローバル化が当たり前のように進む社会で、英語のコミュニケーションが必要になりやり直し勉強をスタートされる方も多いのではないでしょうか。
しかし「英語の文章を見ると、どうしても苦手意識が出て継続しにくい。」という声もあるように、大人になってから英語の勉強を続けるのはなかなか骨の折れる事です。
英語の文章を読む際に、分からない単語が出るたびに辞書を引いていた経験のある方ならなおさら苦手意識がでるはずです。
どうすれば英語の苦手意識を克服して、勉強を続けられるようになるのでしょう?
答えは「英語多読をしながら英語を英語のまま理解する技」を身につけることです。
今回はこの「英語を英語のまま理解する技」を説明いたします。
英語を英語のまま理解するとはどうゆうこと?
「英語を英語のまま理解する」とは、英語の本を読んで日本語で考えたり、返り読みなどをせずに内容を理解することです。
会話の中でしたら、「Thank you !」と言われて、何も考えることもなく「You’re welcome !」や「Anytime !」など即答できるイメージですね。
もう少し例を挙げながら理解できている状態がどういったことかを説明したいと思います。
Oxford Reading Treeで英語を英語のまま理解できる感覚を味わおう
Oxford Reading Treeのシリーズはレベル別に簡単な絵本が多く用意されており、絵本のイラストと短文を一緒に見れば、ストーリー内容は簡単に理解できます。
Oxford Reading Treeの文章を見て見ましょう。
引用:Oxford Reading Tree – The Toy’s Partyより
He wanted a cake.
絵のイメージと文章がマッチして、「この子はケーキが欲しかったんだなぁ」と容易に理解できますよね。
短い文章とイラストがあれば、頭の中で日本語に訳す必要もなくパッと理解できます。
これが、英語を英語のまま理解できている状態と言えます。
もう一つOxford Reading Treeの例をご覧ください。
引用:Oxford Reading Tree – Big Feetより
Come and look at this.
Is it a big monster?
二つの短い文章もイラストを見れば、訳す必要もなく分かりますよね。
大きな足跡を見て、子供達が驚きながらしゃべっている様子が理解できます。
このように英語を英語のまま理解するプロセスを意識せずに体感できるのが、英語多読の良いところです。
足跡の単語を知らなくても理解できるのも、絵本の特徴ですね。
英語を英語のまま理解できていない状態とは?
今度は英語を英語のまま理解できていないとはどんな状態のことを言うのでしょう。
答えは、英語の単語や文章を頭の中でで日本語に訳してしまっている状態です。
Oxford Reading Treeの文章をご覧ください。
引用:Oxford Reading Tree – Key Troubleより
文章の中にあるsuper squirters(スーパー水鉄砲)やnaughty girl(やんちゃ少女)などは、すぐに意味は分からないですよね。
もちろんイラストから意味を把握することはできますが、上記の単語はすぐには分かりませんよね。
分からない単語が出た時に英語を日本語で考え始めてしまうと、頭の中は日本語で埋め尽くされて英語を英語のまま理解するのは困難な状態になります。
専門用語や興味のない分野の単語などが出てきた時も、頭の中には内容が入ってこないので英語のまま理解するのは難しいでしょう。
英語を英語のまま理解できる力をつけるためには何をすればいい?
英語を英語のまま理解できるようになるためにはたくさん本を読んで多くの英語に触れる必要があります。
ただ単にたくさん本を読むだけではなく、読む+αで効果的に学習することがおすすめです。
英語のまま理解できる力を効果的につける方法はどのようなものがあるのでしょう。
簡単な本から英語多読を始める
英語多読で読める感覚を養っていくことで、辞書を使わない読み方に慣れ、英語のまま理解することが少しずつ出来るようになります。
絵本などの簡単な本から始めて、イラストから本文をイメージして内容をつかんでいくことが重要です。
イメージしながら理解することで脳の言語野という部分が発達し始め、脳内で英語を英語のまま理解する能力が動き始めます。
英語で読めたという自信、楽しく学習できたというポジティブな思考が継続のきっかけにもなるでしょう。
英語の本を読むときはスラッシュリーディング法を使おう
スラッシュリーディングとは、文章内にスラッシュを入れて、文の先頭から順番に理解していく方法です。
日本人はきちんとした和訳にしようとするため、どうしても返り読みをしています。
この返り読みは英語を英語のまま理解するを妨げる方法です。
返り読みになれてしまっている人はこのスラッシュリーディングで前から理解していくクセをつけるのをおすすめします。
引用:Oxford Reading Tree In Fact – Perfect Petsより
例えば、この例文をご覧ください。
これにスラッシュを入れると
犬は音を聞くことができる / それは私達が聞こえない
※「that」は「sounds」がどうゆうものか表す関係代名詞の役割を持ってます
どうでしょう?和訳は日本語として崩れていますが、意味は分かりますよね?
スラッシュを入れることで文章が分かりやすくなるので、ぜひ活用してみましょう。
日記をつける
英語で日記をつけると、身についた英語単語をアウトプットできるので英語を英語のまま理解するのに効果的です。
最初は短い日記で勉強した内容・感想などを書いていけば良いと思います。
文法は間違えていても問題ありません。
読んだ内容を書いてアウトプットすることで少しずつ文法も整い、学習した内容の整理ができ理解も深まります。
普段から英語を口に出してみる
普段歩いている時に英語を口に出すクセをつけると、英語を英語のまま理解する力がついていきます。
最初は視界に入るものを英単語で口に出してみましょう。
通勤で電車を乗るなら「Train」と単語が言えますよね。
もし電車が黄色なら「Yellow Train」、電車が時間通り着いたなら「Yellow train arrived on time」など単語から少しづつ2、3語増やして口に出していく練習もかなり効果的です。
最初英語を口に出すのが恥ずかしいと思う方は、人があまりいない場所でやるか、最初は小さい声でやるなど工夫すれば問題ありません。
英語の本を読んだ後に、口に出して暗唱するのと自然な文章の中で使われる発音、イントネーション、語彙、文法を同時に学ぶだけでなく、脳に染み込ませることができます。
Oxford Reading clubのような音読機能がついている英語多読教材を使うと便利ですよ。
英語を英語のまま理解できるようになると未来が変わる
もしあなたが色んなジャンルの本を多読し、さまざまな単語や文章に触れ、英語を英語のままで理解できるようになれば、どのような未来が待っているでしょう?
英会話がスムーズにできる
まず読むスピードが断然早くなりますし、会話でも頭の中で考える時間が短くなり受け答えも早くなります。
よりスムーズな会話が実現するでしょう。
英語の語順に沿って理解できる
文章の先頭から順に読みながら意味を理解できるようになります。
英語は主語+述語で後に修飾語や詳しい内容が書かれています。日本語とは語順は異なりますが、英語の語順で考えるようにクセをつければ英語のまま理解できる力が伸びます。
日本語の伝達力も伸びる
英語は先述どおり主語+述語でまず内容の根本から始まります。話の結論が先にわかるので、聞く方は後の内容を聞き詳しい情報を得ることに集中できます。
日本語は最後まで聞かないと結論が分からない言語でもあるため、ビジネスシーンでは伝わりにくい部分もあります。
英語を英語のまま理解できるようになると、英語のニュアンスが自信の日本語に入ってくるので結論から話すスタイルが身につきます。そうすれば伝達力も伸びて聞き手も分かりやすいとあなたを評価するでしょう。
まとめ
英語を英語のまま理解することを意識して、英語多読に取り組めば飛躍的な英語力の成長が期待できます。
まずは簡単な絵本から始めて、英語を英語のまま触れる機会を増やしていきましょう。
まとめです。
- 英語を日本語で考えず、返り読みをせずに意味を理解できる状態のことです
- 簡単な絵本から英語を始めましょう
- スラッシュリーディングを使いましょう
- 英語を口に出す習慣をつけよう
- 英語の会話がスムーズにできるようになる
- 語順に沿って英文を理解できるようになる
- 日本語でも伝えたいことが伝わりやすくなる
今までの英語学習を変えて、新しい未来を一緒に見ましょう!
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