忙しい40代のための英語学習:「a」と「the」をシンプルに理解する方法

英語を虫眼鏡で見ている。中には「a」と「the」の表示。 英語多読

英文を読んでいる時、「a」と「the」が気になる時ってありませんか?

なんでここで「the」を使うんだろう?

学生時代の時になんとなく学んだけど「よく理解ができていない」。

会話時やメール時、いろんな場面で使われるこの「a」と「the」。

基本のルールとその学習方法をお伝えしていきます。

「a」と「the」の基本ルールをシンプルに覚えておこう

40代の英語学習はできるだけシンプルに考えて、ゆっくり学習しながら学ぶ姿勢が大事です。

特に「a」と「the」は外国人とメールでやりとりする際に、よく使うのでこれから説明する内容をざっくりで良いので覚えておきましょう。

「a」と「the」の基本ルール

ルールという文字を書いている画像

学生時代に一度は勉強した事のある「a」と「the」のルールですが、ここで一度思い出しておきましょう。

 

単語が単数形の場合

「a」は、不特定のものや、数が1つであることを示すときに使います。

重要なのは、「a」は数えられる名詞の単数形にしか使えない点です。

例:a car(1台の車)、a book(1冊の本)、a person(1人の人)

初めて話題に出すときや、特定していないものに言及するときにも使います。

例:I saw a car. (私は車を見た) ※どの車かは特定していない状態

男性と女性の会話シーン

 

反対に「the」は、すでに特定されているもの、または話し手と聞き手の間で共通の認識があるものに使います。

例:the car(その車)、the book(その本)、the person(その人)

たとえば、会話の中で初めて言及した後、その対象が特定される場合に「the」を使います。

例:I saw a car. The car was red. (私は車を見た。それは赤い車だった)

2文目では、「the car」として特定された車に言及しているのがわかりますね。

 

例:I saw a dog. The dog was barking. (私は犬を見た。その犬は吠えていた)

2つ目の文では、最初の文で紹介された「a dog」が特定され、2つ目では「the dog」として続けて言及されています。

 

単語が複数形の場合

複数形の場合、「a」は使いません。

なぜなら、「a」は「1つ」を意味するため、複数には使えないからです。

しかし、「the」は、複数形でも使うことができます。

「the」は、複数形でも、話題に出ている特定のものを示す場合に使用します。

例:the cars(その車たち)、the books(その本たち)、the people(その人たち)

たとえば、複数の対象について話すときでも、特定されている場合は「the」を使います。

例:I saw some cars. The cars were parked near the building.

ここでは「cars」が複数ですが、特定された車について話しているため「the」が使われています。

 

冠詞を使用しないケース

複数形の名詞や数えられない名詞には、特定のものを指していなければ基本的に冠詞をつけません。

例:Cars are useful.(車は便利だ)

特定の車ではなく、一般的に「車全般」について言及しているので冠詞は不要。

例:Books can open up new worlds. (本は新しい世界を広げてくれる)

本という概念全般について話しているので、こちらも冠詞をつけません。

 

数えられない名詞「water」や「information」を見てみましょう。

例:I need water.(私は水が必要です)

「water」は数えられない名詞なので、「a」を使わずにそのまま表現します。

ただし、「the」を使うことはできます。

例:The water in this bottle is clean.(このボトルの水はきれいです)

特定の水を指す場合には「the」が使われるので、覚えておきましょう。

 

「a」と「the」の効果的な学習方法を知ろう

もっとも効果的な学習方法は「英語を読む事(リーディング)」です。

英語をどのように読んでいくのか私の経験をもとに詳しく説明していきます。

多読を通じて「a」と「the」を意識する

多読を取り入れた際に「a」と「the」を意識して読む事がもっとも効果的です。

数えらえる単語なのか、そうでないかはすぐに理解するのは難しいと思いますが、意識しながら継続的に読んでいると「a」と「the」の使い分けを早い段階で理解できるようになってきます。

私が良くメールなどで使う単語「information」を例に見てみましょう。

「information」は数えられない名詞なので「a」を全く使いません。

以下は、数えられない名詞「information」を使った5つの例文です。

1.I found useful information online.
(インターネットで有益な情報を見つけました。)
※特定の情報ではなく、一般的な情報を指しています。
2. Can you provide more information about the project?
(そのプロジェクトについて、もっと情報を提供していただけますか?)
※追加の情報を求めていますが、特定の情報ではありません。
3. The information in this report is outdated.
(この報告書にある情報は古いです。)
※特定の報告書に載っている情報について言及しています。
4. She gave me the wrong information.
(彼女は私に間違った情報を教えました。)
※特定の情報が誤っていたという意味です。
5. I have all the information I need to make a decision.
(意思決定をするのに必要なすべての情報を持っています。)
※特定の目的に必要な情報を指しています。

これらの例では、一般的な情報には冠詞を使わず、特定の情報には「the」が使われています。

例は膨大にある為、実際に多読を通じて「a」と「the」の表現に沢山触れ、使い方を実際に感じていただくことが非常に大事だと私は考えます。

もし多読をまだやった事がない場合は、こちらを参考にしてください。

 

忙しい大人でも仕事の合間にできる音読学習法

音読はリーディングと違って声に出して練習できるので、「a」と「the」を体感的に学習するのに役立ちます。

仕事の合間にも、短い英文を音読することで学習効果が高まります。

音読は英文音声の真似をしながら読むので、脳に定着しやすいというメリットもあります。

慣れるまでには少し時間はかかりますが、短い英文から少しずつ読みましょう。

短い文で音読するなら「News in Levels」がおすすめです。

 

音読とディクテーションをセットでやると更に効果的

音読は声に出して体感的に「a」と「the」の使い分けを学ぶことができます。

音読後に同じ文章を、今度はディクテーションする事で更に効果を上げることが可能です。

ディクテーションは文章の音声を聴いた後に自分で文章を書き出していくので、集中して聞く力が必要になります。

集中する事で「a」と「the」にも自然と意識が行くわけですね。

とくにこの2つの冠詞は瞬間的な発音なので、聞き取りがかなり苦労します。

何度も間違う事で段々意識もついて、この単語の前には「a」が、こちらの単語では「the」が使われていると分かるようになります。

でもディクテーションは初心者にはハードルが若干高いので、まずは多読→音読と始めてみましょう。

挑戦したい方は、おすすめの学習法がこちら。

 

まとめ

40代からの英語学習では、「a」と「the」の使い分けに重点を置いて、シンプルで着実に進めることが効果的です。以下に学習の要点を簡単にまとめます。

「a」と「the」の基本ルール

★「a」: 不特定のものや数が1つであるとき、単数の可算名詞に使います。

例:「a car」「a book」

★「the」: すでに特定されているもの、または共通の認識がある場合に使用します。

例:「the car」「the book」

複数形の名詞について

★「a」は使わない: 複数形には「a」は使えません。

★「the」は特定された複数形に使う:特定のものを指す場合には複数でも「the」を使用します。

冠詞を使用しないケース

★一般的な複数形や数えられない名詞(例:「water」「information」)には冠詞をつけず、「the」を使うのは特定のものについて言及するときだけです。

効果的な学習方法

★多読: 英語の文章を多く読むことで、自然に「a」と「the」の使い方に慣れていきましょう。

★音読: 英文を声に出して読み、冠詞の使い分けを体感的に学びます。

★ディクテーション: 音声を聴いて文章を書き起こす練習は、冠詞に意識を向ける良い方法です。初心者は多読や音読から始め、段階的にディクテーションへ進むと良いでしょう。

 

英語を学ぶ際に「a」と「the」を理解することはメールや会話での表現力向上につながります。日々少しずつ意識して学び続けましょう。

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