様々な英語教材がある中、みなさんはどのような勉強法に取り組んでいますか?
目的に応じて勉強の仕方は違いますが、英語技能を全体的に向上させる為には主に「リーディング」が重要だと考えます。
そこで今回は英字新聞の「The Japan Times Alpha」(ジャパンタイムズ・アルファ)について詳しく解説していきます。
The Japan Times Alphaとはどんな英字新聞?
「The Japan Times Alpha」は株式会社ジャパンタイムズが発行する初級から中級者向けの英字新聞です。
各ページの記事は星印でレベル分けされているので、好きなレベルから始められます。
レベル | 難易度 | 目安 |
★☆☆ | EASY(初級) | TOEICスコア550未満の人向け |
★★☆ | INTERMEDIATE(中級) | TOEICスコア550-800の人向け |
★★★ | ADVANCED(上級) | TOEICスコア800以上の人向け |
他の英字新聞と違って使われる単語・表現が理解しやすく、文章全体の文字数も少ない新聞なので、初心者でも読みやすいのが特徴です。
各記記事には、単語や文章全体の和訳なども掲載しているので辞書も使わず単語の確認をしながら読むことができます。
分からない単語があるからと毎回辞書を使っていては、内容も頭に入ってこないし読むのも嫌になりますよね。
The Japan Times Alphaはどんな記事をよめるの?
「The Japan Times Alpha」に掲載されている記事は多岐にわたります。
- Top News
- Learn
- News
- For Biginners
- Life & Culture
- Views & Vision
- In the Workplace
- Lesson & Exercise
- Tourism
- Hang Loose
- Interview
「Top News」
最初の1面記事で大きな写真とメインのニュースを紹介したページですね。
メインのニュースを囲むようにダイジェスト記事を掲載。
トップ記事では概要とポイントとなる単語の和訳があるので、内容が頭に入りやすく工夫されています。
「Learn」
1ページ目の記事についての学習ポイントが学べます。
1面記事で使われる重要語句の詳しい説明があったり、
3つの文章で1面記事を要約するチャレンジなど英語技能に役立つセクションです。
掲載号のコンテンツ種類やページ数やレベル表、編集長の高橋さんのプチ記事を確認することもできます。
「News」
世界から国内、経済、科学や健康分野など様々なニュースを英語で掲載。
最新ニュースの英単語や表現を学ぶことができます。
「For Biginner」
その名のとおり難易度の低い読みやすい記事が多く掲載されています。
英字新聞をスタートしたばかりでしたら、「For Biginner」から始めてみましょう。
「Life & Culture」
映画にちなんだ記事や英語表現を学べたり、海外の芸能人についての記事などがゴシップ系の英語表現も学べます。
「Views & Vision」
日常の英語表現が学べるエッセイや英語だけでなく日常的に役立つ記事が多数あります。
「In the Workplace」
ビジネス成功物語やビジネス英語講座、海外駐在員が英語を使って奮闘する物語などを掲載。
その他、TOEICのリーディング演習などもあります。
「Lesson & Exercise」
日本に留学しているアメリカ人が主人公で、外国人目線で見た日本の生活について語られるセクションです。
日本の生活習慣などを外国人に伝える時に、どんな表現を使うのかが理解できます。
「Tourism」
対話スタイルで日本の文化について英語で学べる記事。
日本での暮らし中で見かける独特の表現を、いかに英語にして表現するかを考える記事などもあります。
「Hang Loose」
Hang Looseの意味は落ち着いた気分や気楽にするなどです。
このセクションではクロスワードパズルや星座占いなどリラックスして読める記事が中心です。
「Interview」
今活躍している人達のインタビュー記事。
The Japan Times Alphaには意外なデメリットがある?
「The Japan Times Alpha」は利用目的と目標がないとデメリットになる場合があります。
実際に利用して感じたデメリットを紹介いたします。
普通の新聞より高い
日本の新聞よりも英字新聞の方が断然高いです。
新聞 | 朝刊料金 | 夕刊料金 |
The Japan Times Alpha | 380円 | ✖ |
全国紙 | 平均150円 | 夕刊50円 |
少しお得になる定期購読もあります。
3カ月(13回発行)=4,450円(1部約342円)
6カ月(26回発行)=8,900円(〃)
12カ月(52回発行)=17,400円(〃)
定期購読したとしても全国紙に比べても高いのです。
デジタル版はi-Phoneやスマホでは読みにくい
デジタル版(電子版)は持ち運びにも適しており、読まなくなってもゴミにもならないので経済的です。
I-Phoneやスマホならどこでもすぐに読めるメリットはありますが、記事が小さく表示されるため読みたい記事毎にズーム(拡大)する必要があり面倒くさく感じます。
小さい文字をそのまま読んでいると目も疲れやすいので、
大きめのタブレットかパソコンで閲覧しましょう。
定期購読でなければWebサービスがほとんど受けられない
「The Japan Times Alpha」の公式Webサイトの「Alpha Online」では、定期購読を利用しなければ英語に役立つサービスが受けられません。
Alpha Online内の「Club Alpha」会員専用コーナーでは、記事を題材としたリスニング&スピーキングのエクササイズができたり、ネイティブスピーカーによる英文記事の読み上げ音声をダウンロードできたりと様々なサービスが受けられます。
一度「The Japan Times Alpha」を1部購入して、読んでみた手応えで定期購読するか考えてみるのも一つの選択肢ですね。
無料のメルマガ会員になれば、「Alpha Online」の記事を月5本までは見ることもできますので、「購入する前の試し読み」としておすすめします。
定期購読は最低契約期間の設定がある
定期購読には最低契約期間が設定されており、3ヶ月分の購読からしか申込できません。
3ヶ月で13冊の新聞が届けられるのですが、期間内は解約ができません。
もし通常より少し安いからと言って、初めから定期購読を選ぶと1冊を読んでいる途中で2冊目、3冊目と増えていき「どんどん読まないと溜まっていく」という状態になり、「読まなければいけない」という強制されている感覚に陥ってしまいます。
こうなると長続きが出来なくなるので、定期購読は十分に検討した上で選択しましょう。
The Japan Time Alphaの英語能力を格段に上げるメリットとは?
「The Japan Times Alpha」では主にリーディング力(読解力)を鍛えることができますが、それ以外に様々なメリットがあります。
私も読み続けて多くのメリットを感じましたので、詳しく解説します。
推測力が鍛えられる
推測力とは分からない単語が文内にあっても、文脈を読み取る力で「この単語はこの意味だろう」と予想できるようになる事です。
英語多読の学習方法に似ていますが、「The Japan Times Alpha」を読むときにわからない単語があっても辞書を引きません。
辞書を使うことで読むという行動を妨げる、速読力や推測力を鍛えられないのが大きな理由です。
「The Japan Times Alpha」では和訳を入れた単語リストが文章のすぐそばに用意されています。
分からない単語が出てもすぐに確認できちゃいますが、まずは文章全体を読みながら分からない単語を推測していきましょう。
推測力がついてくると読むスピードも上がります。
雑談力が鍛えられる
海外では雑談を「スモールトーク」と呼び、ビジネスシーンでは「お互いの関係性を築くため」に非常に大事にされています。
この雑談力を鍛えるためには日頃より幅広い分野のニュースに触れておく必要があります。
The Japan Times Alphaは雑談に活用できる記事が多く掲載されているので、関連する単語や言い回しが身に付けられます。
記事内の「Small Talk about News」では、会話ベースの内容で表現の仕方が学べるだけでなく和訳や言い回しに役立つフレーズもあるので雑談力アップに効果的です。
「Science &health」のコーナーでも雑談に使える内容が多く掲載されているので、日頃から読んでおけば雑談ネタには困らないでしょう。
速読力が鍛えられる
日本語を母国語とする私たちにとって、ネイティブスピーカーの会話は恐ろしく早く感じます。
通常の会話速度でも速いと感じるぐらいなので、早口な人であればほとんど聞き取れない可能性もあるでしょう。
このナチュラルスピードについていくためには、頭の中で素早く英語を処理して意味を理解しなければいけません。
頭の中で英語を理解する処理能力をつけるためには、シンプルに「The Japan Times Alpha」を何度も読み読解力を鍛えることです。
読む力が向上すると次第に読むスピードが速くなり、速読力が自然に鍛えられていきます。
ライティング力が鍛えられる
「The Japan Time Alpha」の記事はネイティブスピーカーが書いた英文なので、そのまま書き写すだけでもライティング力に大変効果があります。
同じような表現や単語が他の記事でも使われていて、繰り返し学習できるからですね。
何度も同じ表現や単語に触れる回数が多ければ多いほど、脳への定着率は高まります。
定着した表現はいざライティング時にも引き出せるので、自然とライティング力も鍛えられるわけですね。
書き写しはTOEICや英検テストにも役立つのでおすすめです。
The Japan Times Alphaの使い方
「The Japan Times Alpha」の使い方を解説します。
1.Japan Times Alpha Onlineのサイトで右上の「MENU」を選択します。
2.「定期購読申し込み」を選択します。
3.「Fujisan.co.jp」のサイトへ移動します。
4.紙版の申し込みを選びます。
5.紙プランでの料金や割引率の表示がされるので、「買い物かごに入れる」を選択。
6.買い物かごに選択した商品が入っているかをチェック。問題なければプライバシーポリシーにチェックをして注文に進みます。
7.お客様情報と支払い方法を入力していきます。
8.支払い方法を入力します。「クレジットカード払い」か「Web口座振替」を選択。
9.「配送先」「請求先」「支払い方法」の最終確認をして「注文する」をタップ。
以上が申し込みの流れとなります。
デジタル版を購入するとスマホやタブレット、PCでも閲覧ができます。
私は紙媒体が読みやすいと思いますが、デジタル版も持ち運びに便利なので学習しやすい方で選択すると良いでしょう。
まとめ
「The Japan Times Alpha」は英字新聞の中でも読みやすく、初級者でも始めやすい教材です。
英語の文章を見るだけで「難しそうだなぁ〜」「私には多分読めないだろうなぁ〜」など不安になるのはよく理解できます。
私も同じように英語の文章を読むのが非常に苦手でしたから。
簡単な洋書から少しずつ練習して徐々に読む力を身につけて、「The Japan Times Alpha」に辿りつきました。
「The Japan Times Alpha」を大きく変わった事は、英語4技能であるリーディング・リスニング・ライティング・スピーキングが総合的に鍛えられたことです。
私は読むことを中心に継続してきたので英検準1級に受かることが出来ましたし、英検1級取得という大きな目標を持つことも出来ました。
これからTOEICや英検の受験を考えている人、ビジネスでもっと英語を使いたいと思っている人であれば、「The Japan Times Alpha」が断然おすすめです。
英語で世界のことや日本の事を知れば知るほど、英会話に生きてきますよ。
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